皆さんこんにちは！
年の瀬が近づいてきました。
さて先日、私は素敵なライブペインティングの
イベントに足を運びました。
お客さんのリクエストに合わせて、
その場で絵画を仕上がっていく、特別な時間です。
私もその中の1人として、
ある動物をリクエストしました。
北村直登さんの作品はこちら
今日は、絵の仕上がりを振り返りながら
浮かんだお話を、ここでそっと
仕上げてみたいと思います。
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クリスマスに大忙しなのは
サンタさんだけではありません。
よい子にプレゼントを運ぶトナカイも
毎日てんてこ舞いです。
トナカイのアーちゃんも
サンタさんのお手伝いで
いろんな街を行ったり来たり。
アーちゃんはいろんな友達がいます。
話が弾むと、時間のことを忘れて
語り明かしてしまうこともあります。
いつもニコニコ、優しい
トナカイのアーちゃんです。
それでもクリスマス直前まで
忙しそうなアーちゃんを見て、
ママもパパも少し心配になります。
アーちゃんは、お風呂も大好き。
忙しい合間を縫って
お家に帰ることにしました。
お風呂に入って、あたたまって、
ごちそうをもぐもぐ…
あら大変！気づけば
サンタさんとの待ち合わせの時間です！
トナカイのアーちゃんは
少しでも間に合わせようと
大好物のクリスマスパイを頬張りながら
慌てて家を出ました。
さらに、大変なことに気づきます。
プレゼントを忘れちゃった！
よい子たちがが楽しみにしているのに！
どうしよう…
サンタさん怒っちゃうな。
サンタさんはそれでも
「笑ってお仕事するんだよ、
ニコニコが君のいいところ、ホーホー」
とアドバイスをくれました。
心配の顔で表情が曇っている
アーちゃんに
サンタさんは一生懸命声をかけますが、
アーちゃんの表情、どこか不自然です。
なんとかプレゼントを配り終えた頃、
どこからか強い声が聞こえてきました。
めっちゃおそいし
プレゼントはまちがうし
クリスマスが台無しだし
本当トナカイなんて来なくていいのに
実はその声、周りの動物にも
聞こえません。
「本当は、あの時怒っていたんだ」と
心の中にしまわれていた心の怒りが
形を変えて、届いただけだったのです。
遅れた分を取り戻そうと
アーちゃんは一生懸命働きました。
でも、がんばればがんばろうとするほど
顔はどんどん曇っていきます。
上手く笑えなくなり、
大好きなお話も、
しづらくなってしまいました。
湧き上がる感情を抑えながら、
口を開きました。
アーちゃんにいうのは構わないよ
でも、他のトナカイさんもいるから
そんなこと言わないで
そのとき、大きなクマがやってきて
みんなをふわりと包み込みました。
もうゆっくり休んでいいよ
みんな、アーちゃんのこと
待ってたんだよ
休んだら、またニコニコできるよ
クマさんはそう言ってた
のだそうです。
めっちゃ遅れてきたトナカイさん
本当は、みんなの人気者。
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この物語でも引用させていただいた
シナリオの一部を
北村さん描いてくださったこと
そしてある専門家から
「どうしてトナカイは遅れてきたのかしら？」
と問いかけられたことをきっかけに
このお話をスピンオフとして
書いてみました。
✅ 気持ちがついていけない時
✅ 言葉にならない言葉があると気づいた時
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